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病院

夏コミの原稿を平行してやっていたこもあり、忙しかった7月でしたが、無事同人原稿は入稿し、ナガレの原稿も合併号の休みの週までの原稿を上げることが出来ました。これから僅かばかりですが、夏休みに入ります。

その初日に、ウランちゃんを歯石除去手術に川崎の病院まで連れて行きました。

待っている時間、祖母が入院している病院が近いので、2ヶ月ぶりくらいでお見舞いに。

祖母は、脳溢血で倒れてから、2年以上寝たきりです。意識はなく、片目を時々開けるくらいで、意志の疎通は出来ません。それでも、呼びかけに時折反応するような表情を見せることもあるようなのですが、これは毎日見舞いをしている父の弁で、私にはその微妙な表情の違いは判りません。父には、いつ祖母がおしっこをしたか、表情で判るそうです。

受付で面会の手続きを済ませ、何度も足を運んだ病室へ行き、祖母の姿を見た瞬間、息が止まりました。

頬骨の形が判るほどに痩せていた顔は、風船のように膨らみ、手は皮膚が破裂するのではないかと言うくらいパンパンに腫れ、服の下の胸から腹にかけても異様に膨らんでいる。私は不謹慎にも「水死体」を連想しました。

不覚にも狼狽しました。こんなに短期間でこんなに変わり果てていたとは。父からは何も聞かされていなかった。心配させたくなかったのか。

しわしわだったはずの手をさすって、多忙を理由に見舞いに来なかった自分の愚かさを悔いていると、叔母が見舞いにやってきました。

叔母から、新しく入れてる薬の副作用でこのような容貌になっていることを聞かされました。叔母も祖母の痛々しい姿を見るのは辛いと見え、声を詰まらせていました。

叔母が来たからといって、祖母の状況が変わるわけではないのですが、一人で対峙するのと、それを共有できる人が一人いるのとでは、ここまで気持ちが落ち着くのかと思いました。しばらく世間話をしました。NHKの「ゲゲゲの女房」を見ているそうで、「漫画家は大変な仕事なのね」と言っていました。

そして、叔母の顔が、びっくりするくらいかつての祖母に似て来ていることに気づきました。

さすり続けていた祖母の手を見て、「赤ちゃんの手にも見えるな」そう思い、ウランちゃんを迎えに川崎の病院まで戻りました。

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