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赤鬼はもう泣かない

タイトルと堀口さんの絵に惹かれ手に取りました。とてもよかったです。

帯の推薦文をKeyの麻枝さんが書いているのですが、確かに「Key作品ぽいな」と感じました。特に「Kanon」と「AIR」。

主人公の男の子は新しい環境に移ると共に一人の女の子と出会う。ちょっと常識外れな奇抜な言動をして主人公を振り回す女の子。そんな女の子に心惹かれつつある主人公。序盤の描写は軽妙で、ともすればギャグ漫画のような雰囲気だが、後半一転して怒涛のシリアスな展開と共に、女の子の奇妙な言動が実は深刻な理由と因縁を元にしていたことが明かされる。そしてラストは涙を振り絞る。

という感じで、非常に似た印象です。しかし、ただの模倣というわけではなく、特にその小ネタやギャグをからめた、漫才のような軽妙な語り口は、とても新鮮かつ熟練を感じました。その文章技術で後半のシリアスな展開を描くのがまた良かったです。

ただ、これは一冊で完結する話で、続編や長編展開というのは、まず難しいと思います。同じ世界観と設定で、全く別のキャラクターのボーイミーツガールを書くというのはありかもしれませんが、それよりはこの方の別の物語を読みたいと思いました。

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