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困難な時代

「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」

アニメ「輪るピングドラム」の決め台詞です。これを聞いて「ドキッ!オレ(私)のこと?」と思った人は少なくないと思います。特にメイン視聴層の10代20代の若い人たちに。

「きっと何者にもなれない」

これは、今の若い人たちの漠然とした気分を、よく表した言葉だと思います。情報化社会により、何者かになることを夢みても、それがいかに困難なことか事前に判ってしまう。そして、もし何者かに成れたとしても、決して幸せだけが用意されているわけではないという所まで知れ渡ってしまっている。プロ野球選手になって活躍して、メジャーにまで行った選手の結末が自殺なんて、あまりにも悲しすぎる。これで何者かになろうなんて夢を抱くことなんて出来るわけが無い。

「まんが道」で主人公満賀道雄と才野茂は母子家庭でありながら2人の母親は2人が漫画家を志すことを応援します。まだ漫画家がどのような職業なのか確立されてないような時代です。判らないからこそ、その道を進めるというのはあると思います。今は何もかもが判りすぎてしまう。ネットで見て、やりもしないうちからやったような気になってしまえる。

そして、夢など見ず、地道に安定した道を歩めばささやかな幸せは守られるという幻想も、もう過去のものになりました。終身雇用は崩壊し、年金制度もいつまで機能するか判りません。そして今回の震災のように、全く人の力の届かないところから奪い去られてしまうこともある。

でも、そんな時代だからこそ、夢見ることが困難な時代だからこそ、見る夢に価値が生まれるのだと思います。叶っても叶わなくても、夢みている間は力強く生きられる。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

知識と経験って違うと思うんですけど、
人間って、知識だけで
知り得た気になりやすいんですよね。
でも経験だけしか人間に
自信を与えてくれないので、
がんがん失敗して、
どんどん積み上げて、
若い子が自分を信じられるように
なっていって欲しいと思います。

投稿: ふら | 2011年9月22日 (木) 20:02

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